液晶パネル　製造｜熱交換器･プロセス空調

スペースも取らずに画面も美しい液晶パネル。いったい液晶パネルの製造のどこに、熱交換器が働いているというのでしょうか？

◆TFT基盤側

1.TFTアレイ(薄膜半導体配列)基盤製造工程

厚さ1.1mmのガラス基盤に真空中で薄い膜を作り、カメラのフィルムと同じ原理で、1枚のガラス基盤に何万枚もの半導体を形成します。少しのゴミで何万枚もの半導体が台無しになるので、ゴミやチリの一切入ってこないクリーンルームで作業が行なわれます。

◆CF基盤側

2．CF(カラーフィルタ)基盤製造工程

ガラス基盤に赤・緑・青のカラー液晶の原色となるカラーフィルタを作成します。そして、電極を形成することで、発色するよう準備を整えます。

3.LCD(液晶表示装置)工程

液晶の原理は液晶の分子配列が光を通すか通さないかで、表示されるか否かが決定するのです。その液晶分子が配列できるように分子配列を配向させる膜材料を塗布し、その後、溝を付けます。さらにTFTアレイ(薄膜半導体配列)基盤製造工程とCF(カラーフィルタ)基盤製造工程で作られた基盤を貼り合わせるためのシールを印刷します。そして、液晶が動けるスペースを設けるためのスペーサーを散布してから、TFTアレイとCFの2つの基盤を貼り合わせるのです。そしてシールをミクロン単位で数回に分けて押しつぶすように貼り合わせて、熱でシールを硬化させてこの工程の終了です。

4.セル(液晶室)化工程

LCD(液晶表示装置)工程で作られた基盤のセルの内側を減圧し、大気圧の気圧差を利用してセル内に液晶を注入します。最後に偏光板と反射板を貼り付けます。

5.液晶パネル工程

電源や制御用ICや光源のバックライトなどを取り付けて液晶パネルが完成します。